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学童保育所としても利用される児童館を中高生にも開放する方針

学童保育所としても利用され散る児童館。

本来の利用対象者は18歳未満のすべての児童とされており、中高生も利用できるようになっています。

しかし、学童保育所に利用されていること、未就学児の利用も有り、小学生以下を対象としている施設が多いのが現状です。

この度厚生労働省がそんな児童館を中高生にも開放する方針を固めました。

政府の方針

前述どおり、放課後児童クラブ(学童保育)などに使われる児童館を中高生にも開放する方針を固めた厚生労働省。

自治体や社会福祉法人などが運営している児童館は制度上18歳未満のすべての子どもが遊びのために利用できることになっていますが、ほとんどが小学生以下の利用にとどまっています。

自治体の児童館のうち1箇所以上を中高生に対応する施設とするよう求めるとのことです。

中高生も気軽に利用できる施設として、中高生の放課後の受け皿として児童館の人員体制をせいびするよう求める提言を厚生労働省の作業部会が昨年12月にまとめています。

児童館の利用者

児童福祉法第40条に規定されている児童厚生施設の一つである児童館。

児童館は全国に約4300箇所あり、運営するのは自治体や社会福祉法人など。

地域において児童に健全な遊びを与え、その健康を増進し、情操をゆたかにすることを目的としています。

本来であれば利用対象となるのは18歳未満のすべての児童ですが、実際には小学生を対象としているケースがほとんどです。

利用例としては遊びを通じての集団的、個人的指導、健康体力の増進、放課後児童の育成・指導、中・高校生世代の育成・指導、子育て家庭への相談など。

つまり、中高生も本来なら利用でき、なおかつ放課後の居場所として遊んだり、児童館の職員に家庭や学校などについて相談をしたりすることができる施設なのです。

ヤングケアラーの問題など悩みに対応

親やきょうだい児など家族の介護、世話を担う「ヤングケアラー」。社会問題になっています。

親のかわりにきょうだいの世話をするため、放課後に部活ができなかったり、自分のための時間として勉強や休むことができなかったりする小・中・高校生がいるのです。

ヤングケアラーは主に食事の準備や掃除洗濯などの家事、見守りやきょうだいの世話、感情面のサポートなど。

ケアについて相談できる人がおらず、孤独を感じていたり、ストレスを感じていたり、友達と遊ぶことや十分な睡眠がとれずに悩んでいたりということがあります。

中高生の放課後の過ごし方はクラブ活動に参加している児童が7割以上です。

希望する放課後の過ごし方をアンケート調査した結果では、「友達と遊ぶ」「身体を休める・寝る」が上位。

放課後の過ごし方で困っていることとして1位になったのが「クラブ活動で忙しい」でした。

またついで困っていることとして「塾や習い事で忙しい」が挙がり、ヤングケアラーからすると贅沢な悩みかもしれませんが、中高生が悩みを聞いて共感してくれる大人やゆったりと楽しく余暇を過ごせる時間を求めていることがわかります。

児童館での対面での相談が難しいという場合も、児童館内のWi-Fiの整備やSNSによって子どもたちの悩みを受け止められるよう、整備を進めていくことも厚生労働省が伝えています。

中高生の放課後の居場所づくり

上記の様に中高生は放課後の受け皿、居場所を求めています。

不足している受け皿と居場所づくりが課題になっているのです。

各地の子育て支援や子どもに関係する団体や行政機関は現状バラバラにその地域の子どもの実情を把握しています。

情報共有は進まず、子どもの居場所もどこで何をしているのか、小学校中学年以上の子どもたちに関しては広く知られないままになっています。

民間団体や行政機関がそれぞれの立場を越えて、協力し、情報共有して途切れない子どもたちのための支援が必要でしょう。

政府の機関も文部科科学省は子供・若者の居場所づくりに関する各種の取り組みを推進する「地域等での多様な活動」、「放課後子ども総合プランの推進」を行っており、厚生労働省はこれまでお伝えしたとおり「多様な活動機械の提供」のための児童館の整備を推進しています。

未就学児や学童保育所として小学生が利用することを踏まえて、中高生利用の時間を設定したり、小学生以下とは別に中高生専用の部屋を設置したり、公共視閲における中高生専用の居場所を確保していく取り組みを増やしていくと中高生自身も利用しやすくなるでしょう。

すでにそういった取り組みをしている自治体の施設では、プレイルームでの卓球やバスケットボール、音楽室での音楽活動などさまざまな活動の場を提供したり、児童館でのボランティア活動や児童館のイベントの企画、運営などの参加を促して地域の方々や児童館利用者との幅広い世代の交流の機会を創り出しています。

友達と一緒に児童館を訪れプレイルームで遊ぶ中高生もいますが、学校や家庭での悩み、思春期特有の相談などにも応じています。

いかがでしょうか。

孤独を感じ、誰にも悩みを打ち明けられず、居場所を失っていた中高生たちが前向きに社会に溶け込むきっかけに児童館が携わっていくことが期待できます。

慢性的な職員不足の学童保育所に中高生が小学生の先輩として交流を持ってくれると子どもたちの精神的な成長にもつながるでしょう。

今後政府は夜間の運営も検討しているため、そこでの雇用促進や子どもたちの生命を守ることにもつながっていくのではないでしょうか。

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