お電話での問い合わせ

050-3315-0377

学童での子どもの褒め方・叱り方

放課後児童支援員として働く大人たちにとって、子どもとの接し方は永遠の課題といえます。
両親や学校の先生とも違った立場にあるので、子どもたちにとっては「一緒に遊んでくれる大人」という認識であることが多く、それだけに、しつけに関してはどこまで口を出してよいのか、難しいところでしょう。
しかし、いけないことをしたら叱るのが大人としての務めでもあり、逆に良いところはとことん褒めて子どもを伸ばしてあげたいものです。
そんな、放課後児童支援員の皆さんが日々直面する、褒め方や叱り方のポイントをお伝えします。

褒め方の基本

褒められることで、子どもたちの自尊心は育まれ、前向きな行動が促されます。
放課後児童クラブという環境は、子どもたちが社会性、創造性、学習能力などさまざまなスキルを伸ばすのに理想的な場。子どもたちがのびのびと成長できるよう、褒め方の基本原則と効果的な方法を紹介します。

●具体的に褒める
「きれいに色を塗れたね」とか、「問題を根気強く解決しようとしたね」など、褒めるときは具体的な行動を指して褒めてあげてください。
すると、子どもたちは、具体的にどの行動が良かったのかを理解し、再びその行動を取りたくなります。

●努力を評価する

「一生懸命練習したんだね、エライ!」など、結果だけでなく、努力を認める表現をことも大切です。
成果が出なかったとしても、努力自体を評価することで、子どもたちは挑戦する価値があると感じ、やる気を持続します。

●正直な褒め言葉を使う

子どもたちは不誠実な褒め言葉を敏感に感じ取ります。褒めるときは、正直かつ誠実な言葉を選びましょう。
真実味のある褒め言葉は、子どもたちの自信を本物にし、内面からの成長を促します。

●ポジティブな言葉遣いを心がける

「できない」というネガティブな言葉遣いを避け、「できるようになる」といったポジティブな表現をしましょう。
子どもたちは自己効力感を高め、困難に直面しても乗り越える力を育てます。

●個々の子どもに合わせた褒め方をする

子ども一人ひとりの性格や興味、感情に合わせた褒め方をしてあげてください。
個人を尊重し、その子なりの成功を認めることで、子どもたちは自己価値を感じ、多様性を理解するきっかけになります。

叱り方の基本

子どもたちを叱ることは、彼らの行動や成長に対して責任を果たす重要な役割を果たします。しかしご存じのとおり、叱り方には慎重にならなければならないのも、また事実です。

●叱る前に考えるべきこと

子どもを叱る前に、まずはご自身が、叱る対象の行動が具体的に何であるかを理解しましょう。行動そのものを叱ることで、子どもたちにはっきりと伝えることができます。
次に、子どもの行動の裏にはさまざまな理由が潜んでいます。なぜそのような行動をとったのか、子どもたちの視点や感情を考慮しましょう。
また、叱るタイミングも重要です。急いで叱りつけるのではなく、適切な場面で冷静に対応することで効果的な叱り方ができます。

●行動を叱る、人格を否定しない

叱り方においては、子どもたちの行動に焦点を当てましょう。具体的な行動や選択に対して叱りを行うことで、彼らは自らの行動が問題であることを理解しやすくなります。
そして、叱る際には具体的で明確な言葉を使いましょう。「宿題を忘れたことが問題だ」のように、具体的に伝えると理解しやすいです。
行動を叱る際には、子どもたちの人格や価値観を否定するような言葉は避けましょう。行動と人格を区別し、建設的に伝えましょう。

●叱った後のフォロー

叱り終えた後は、適切なフォローアが必要です。
まずは、子どもたちに理解を示しましょう。なぜその行動が問題であるのか、どのように改善できるかを説明します。
さらに、具体的な改善策を一緒に考えましょう。子どもたちが自ら問題解決に参加することで、持続的な成長が期待できます。

●子どもの反応

子どもたちの反応を理解し、適切に対応することが重要です。
叱られた子どもたちの感情はさまざまです。怒りや悔しさを感じている場合でも、その感情を受けとめ、共感することが大切です。
そして叱った後に、ポジティブな行動や改善を見逃さないようにしましょう。良い行動に対しては積極的に褒めてあげましょう。

褒め方・叱り方の具体例

これまでのポイントをふまえて、最後に具体的な例を挙げて褒め方と叱り方をご案内します。
同様のケースに遭遇したときにお役立てください。

●宿題を忘れた

褒め方の例:具体的な行動については褒めて、次への期待を示す
「今日の宿題は忘れてしまったけれど、昨日の取り組みや質問の仕方が良かったよね。次回はカレンダーに書いて、宿題を忘れずにできるようにしよう。○○君ならできるよね!」

叱り方の例:具体的な行動に焦点を当てて、自身に責任を持たせる
「宿題を忘れたことは残念だけど、何が原因で忘れてしまったのか考えてみよう。」「予定をしっかり確認して、次から忘れないようにしようね。」

●他の子とケンカした

褒め方の例:冷静な態度を褒める、協力と解決策を称賛
「喧嘩に巻き込まれずに冷静に対処できたのは素晴らしいことだよ。」「他の子と喧嘩にならずに、話し合って問題を解決しようとしていたね、えらかったよ。」

叱り方の例:行動の影響を伝える、協力とコミュニケーションの重要性を強調
「喧嘩をすることは良くないよ。相手の気持ちも考えて、冷静に話し合うことが大切だから次回は気をつけてね。」「他の子と協力して問題を解決することが大切だから、喧嘩ではなく話し合いをしようね。」

 

今すぐ電話相談

050-3315-0377

お問い合わせ

資料請求