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アサーションとは?自分の自己主張タイプを知ろう

新学期に入り、新しく学童保育所に入ってきたお子さんやその保護者の方とのやりとりが大変という方もいらっしゃるでしょう。

また、長期休暇中でアルバイトにきている学生の指導員や、新しく入植した支援員の方とのコミュニケーションも必須です。

そんなときに使えるのがコミュニケーションスタイルの一つアサーション。

良好なコミュニケーションをとるためにも自己表現におけるご自身のタイプを知っておきましょう。

アサーションとは

子育て支援を行う立場からいって、子どもたちの話はもちろん保護者の悩みなども学童保育所のスタッフは聞く力と伝える力が大切になります。

聞き手ばかりに回っていては伝えるべきことが伝えられなということもあるので、相手のことばかりを立てていても円滑なコミュニケーションは難しいのです。

「アサーション」は自分を聞き手ばかりにせず、伝えてばかりでもなく、子どもたち、保護者、同僚など相手のことを大切にしつつ自分の主張もしっかり行うというコミュニケーションスタイルです。

自己主張はしつつ相手を傷つけないという理想的ではありますが、トレーニング次第で身につけることが可能です。

自己主張をすることは大切ですが、その自己を表現するやり方は人それぞれ。大まかに3つのタイプに別れます。

自分がどのタイプに当てはまるかを知ることで、今後の学童保育所内でのコミュニケーションを良好にするための意識付けができるようになるでしょう。

アサーションの3つのタイプ

自分の主張を表現するタイプはおおまかに「攻撃的タイプ」と「非主張的タイプ」「アサーティブタイプ」に別れます。

アグレッシブ(攻撃的)タイプ

「私はOKだけど、あなたがOKじゃなくても関係ない」

思ったことをズバズバと言って、いわゆるマウンティングをしようとするタイプです。

「自分の考えは正しい」「自分の意見が通らないのはおかしい」と考えるタイプで、勝ち負けで物事を決めたり、自分の意見や意志を通すために明確な悪意が伴っていたりします。

パワハラやセクハラなどが見られるのもこのタイプ。

相手の気持ちや意見を受け止めないので、相手には不満や怒りが残り、関係が悪くなるでしょう。本人も意見が通っても後味が悪くなったことで結局トラブルを招くことにつながります。

ノン・アサーティブ(非主張)タイプ

「私はOKじゃないけど、あなたがOKならそれでいい」

少ない職員、狭い学童保育所内で波風を立てたくない、自分さえ我慢しておけば良いという考えで自己主張もせず、断りたいのに断れないというタイプ。

意見や気持ち、考えはあるけれど主張しないという、物事を円滑にすすめるために引っ込んでしまうので、一見対人関係に敏感なよい人と思われがちですが、組織の一員としては扱いにくい面もあります。

意見を出し合わなければ前に進まない問にも言い訳ばかりで主張がないため物事が進まず、時間ばかり使ってしまったり自分をないがしろにしたりしていることに気づいていません。

相手を立てたとしても、自分の気持ちを伝えなかったために配慮が伝わらず、同僚や保護者に理解してもらえないこともあるでしょう。

それが逆に不安感や不満、怒りの蓄積につながってしまい、頭痛や肩こり、胃痛などの身体症状がおきたり、精神的に追い詰められて突如暴力的な言動を引き起こしてしまったりということがあるのです。

「人に頼み事や迷惑をかけてはいけない」という思い込みや劣等感、卑屈や気持ちでオープンな人間関係を構築できなくなっているのでしょう。

波風を立てないようにと思った言動が思わぬ形でトラブルに発展する可能性があります。

アサーティブ(攻撃と非主張のバランス)タイプ

攻撃的と非主張タイプの中間となるアサーティブタイプ。

自分の主張を押し付けるだけ、自分の主張をせず相手を立てるだけではなく、自分の考えや気持ちを明確に伝えつつ、相手の考えを尊重しつつ、自己主張をすることです。

相手の考え方を受け止め、自分の意見も伝えることで相互理解が深まり、歩み寄りのコミュニケーションを撮ることができます。

お互いに率直な気持ちを表現するので、良好な人間関係が構築でき、自分とは違う、自分では考えられなかったアイディアから良い結末へ物事を導くことができるようになるでしょう。

子どもとのやりとりで使うアサーション

アサーションでは、客観的な事実を表現し、その上で自分の感情表現や判断を相手に伝え、選択や提案をします。

例えば、新1年生が喧嘩をしたときの仲裁であれば

まずは事実確認と受動を。

「AくんがBくんの読んでいた絵本をとったため、Bくんがたたいたのね?Aくんにとられてすごく頭にきたんだね。」

次にこちらの感情をまじえた判断を伝えます。

「でも、先生は怒ってたたくことは良くないと思うよ。」

そして提案をしましょう。

「次もしこんなことがあったら、「返して」っていってみよう」

とこのようなプロセスになります。

もちろん学童保育所の中で、感情を表に怒っている小学生を相手だとここまで丁寧に伝えるのは難しいかもしれませんが、相手の話を共感して聞くこと、自分の意見や気持ちを伝えることやお互いに納得行く提案や結論を出すことにつながるやりとりをすることで、子どもたち相手だけでなく保護者や同僚と良好な人間関係が築けるのではないでしょうか。

アサーションをぜひ意識してみてください。

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