もうひとつの選択肢「フリースクール」のメリット・デメリット
近年、学校以外の学び場として「フリースクール」に通う子どもが増えています。
学童クラブに来る子どもたちの中にも、学校に行きづらさを感じている子がいる場合があり、支援員として基本的な知識を持っておくと保護者支援や子ども理解に役立ちます。
そんなフリースクールの特徴と、メリット・デメリットを分かりやすくまとめました。
■ フリースクールとは?
学校以外の場で、子どもが自分に合ったペースで学んだり活動したりできる教育の選択肢です。
運営主体はNPOや民間団体が多く、学習支援だけでなく、工作・運動・体験活動などを重視しているところもあります。
「学校に戻ること」を目標にするスクールもあれば、「その子のペースで生き方を選べること」を大切にしているスクールもあり、実に多様です。
■ フリースクールのメリット
1. 子どものペースに合わせた学びができる
教科学習だけではなく、興味に合わせた活動や体験を重視しているため、学校で緊張しやすい子や集団に負担を感じる子でも安心して過ごせます。
2. 小規模で手厚いサポート
少人数であることが多く、スタッフとの距離が近いため、子ども一人ひとりに寄り添った関わりが可能です。
自己肯定感の回復につながるケースも多く見られます。
3. 「行き場所がある」という安心感
学校には行けなくても、安心して過ごせる場所があることは、子どもの心を大きく支えます。
生活リズムが整うことで、学童クラブでの安定にもつながります。
4. 子どもの得意を伸ばせる
音楽・アート・PCなど、特定の分野に強いプログラムを用意しているスクールもあり、得意を見つけるきっかけになることがあります。
■ フリースクールのデメリット
1. 学費負担が大きいことがある
民間運営のため、月謝は学校に比べて高い傾向があります。
家庭の負担が大きく、継続が難しいケースも少なくないようです。
2. 学習面のカバーに差がある
スクールによって方針が大きく異なるため、教科学習支援が十分でない場合もあります。
後々の進学や復学を考える家庭にとっては、不安につながることがあります。
3. 公的な制度との連携がスクール次第
学校との連携や出席扱いの制度は、スクールや自治体によって異なるので、事前の確認が大切です。
保護者が情報収集に苦労することもあります。
4. 合う・合わないがはっきり出る
自由度が高い分、居場所として合わない場合も。
子ども自身の性格や特性とスクールの雰囲気が合うかは、見学してみないと分かりません。
■ 支援員として知っておきたいポイント
● 無理に「学校に戻す」支援はしない
その子のペースを尊重することが大切です。
登校刺激よりも、安心できる人間関係づくりが先。
学童で安心して過ごせるだけでも大きな前進と言えます。
● 保護者が悩んでいる場合は「選択肢の一つ」として紹介
フリースクールを提案するというより、「こういう場所もありますよ」と、情報として伝える形が丁度よい距離感です。
● 学童クラブは“安全基地”
たとえ学校・フリースクールに行けなくても、放課後の居場所として支援員の存在はとても重要です。
子どもにとっては安心して話せる大人が一人いるだけでも、心の負担が大きく減ります。
■ まとめ
フリースクールは、学校に行きづらさを抱えた子どもたちにとっての大切な選択肢です。
しかし、家庭の負担や学習面の課題など、メリットとデメリットの両方があります。
学童支援員として大切なのは、子どもが安心して過ごせる場所を確保し、保護者の不安に寄り添うこと。
学校・家庭・フリースクールのどれであっても、子どもにとって心地よい環境が整っていることが、何よりの支援だということを覚えておきましょう。