お電話での問い合わせ

050-3315-0377

突き放すのは逆効果?ベタベタ甘えてくる子への対応

学童保育(放課後児童クラブ)で働いていると、「いつも支援員の隣に座りたがる」「手をつなぎたがる」「何をするにも支援員を呼ぶ」「他の子どもと話していると割り込んでくる」など、いわゆる“ベタベタ甘えてくる子”に出会うことがあります。
低学年の子どもに多く見られる姿ですが、中には高学年になっても特定の支援員への甘えが強く見られるケースもあります。支援員としては「かわいい」と感じる一方で、「このままで大丈夫だろうか」「どこまで応じればよいのだろうか」と悩むことも少なくありません。
しかし、子どもの甘えには必ず理由があります。大切なのは、表面的な行動だけを見るのではなく、その背景にある気持ちを理解しながら適切に関わること。
学童保育における“ベタベタ甘えてくる子”への対応について考えてみましょう。

子どもが甘えるのは自然な成長の姿

まず知っておきたいのは、甘えること自体は決して悪いことではないということです。
子どもは安心できる大人との関わりの中で心を安定させながら成長していきます。家庭では保護者がその役割を担いますが、学童保育では支援員が子どもにとっての「安心できる大人」になることがあります。特に新年度や進級直後、入所したばかりの子どもは環境の変化による不安を抱えています。
・知らない友達が多い
・学校生活に慣れていない
・保護者と離れて過ごす時間が長くなった
・学童のルールがまだ分からない
こうした状況の中で、安心できる支援員を見つけると、その人のそばにいたがるようになります。そのため、「また甘えている」と捉えるのではなく、「この子は今、安心を求めているんだな」と理解することが大切です。

甘えの背景にあるものを考える

子どもの甘えにはさまざまな理由があります。例えば、家庭で下のきょうだいが生まれたことで保護者を独占できなくなり、学童で支援員に甘えるケースがあります。また、共働き家庭では保護者との時間が限られており、子ども自身が寂しさを抱えていることもあるでしょう。さらに、
・学校で友達関係に悩んでいる
・勉強についていけず自信を失っている
・クラスで我慢をしている
・家庭内でストレスを抱えている
など、一見すると分からない悩みを抱えている場合も。実際には、学童で特定の支援員にべったりだった子が、後から学校でのトラブルや家庭環境の変化を抱えていたことが分かるケースは少なくありません。
甘えの行動そのものを問題視するのではなく、「何か困っていることはないか」という視点で観察することが重要です。

まずは気持ちを受け止める

子どもが甘えてきたときに最も大切なのは、気持ちを受け止めることです。例えば、
「先生の隣がいいんだね」
「今日はたくさんお話ししたい気分なんだね」
「一緒にいたいんだね」
といった言葉をかけるだけでも、子どもは安心します。反対に、
「もう○年生なんだから」
「甘えすぎだよ」
「一人でできるでしょ」
といった言葉は、子どもの気持ちを否定することになりかねません。
もちろん、全ての要求に応える必要はありません。しかし、まず気持ちを受け止めてから対応することで、子どもは「分かってもらえた」という安心感を得られます。

適切な距離感を意識する

一方で、支援員が一人の子どもだけに付きっきりになることは避けなければなりません。
学童保育は集団生活の場です。他の子どもたちにも目を配る必要がありますし、一人だけ特別扱いされているように見えると、人間関係のトラブルにつながることも。そのため、
「先生は今からみんなの様子を見てくるね」
「あとでまたお話ししようね」
「このお仕事が終わったら行くね」
など、子どもの気持ちを受け止めながらも適度な距離を保つことが大切です。支援員との関係は大切ですが、依存関係になってしまうことは避けなければなりません。

子ども同士の関わりを広げる

甘えの強い子どもの中には、友達との関係づくりが苦手な子もいます。そのような場合は、支援員との関係だけでなく、子ども同士のつながりを増やす支援を意識してみましょう。例えば、
「一緒に工作してみる?」
「○○くんも同じ遊びが好きだよ」
「この係をお願いしてもいいかな?」
など、自然な形で友達との関わりを作る機会を増やしましょう。
また、集団活動の中で役割を任せることも効果的です。子どもは「誰かの役に立てた」「認めてもらえた」という経験を積むことで自己肯定感が育ちます。その結果、支援員への過度な甘えが少しずつ落ち着いていくこともあります。

職員間で情報共有を行う

甘えの強い子どもへの対応は、一人の支援員だけで抱え込まないことも大切です。
ある支援員にだけ甘える場合、その支援員が休んだ日に不安定になることがあります。また、特定の職員に負担が集中することもあります。日頃から職員同士で、
・どんな場面で甘えが見られるか
・最近の様子に変化はないか
・どのような声掛けが有効だったか
といった情報を共有しておくことで、施設全体で子どもを支えることができるでしょう。

保護者との連携も忘れずに

必要に応じて、保護者との情報共有も行いましょう。
「最近、先生のそばにいることが多いんですよ」
「学童では少し不安そうな様子が見られます」
といった形で状況を伝えることで、家庭での様子を知るきっかけになることがあります。家庭と学童が協力して子どもを見守り、より適切な支援につなげましょう。

 

今すぐ電話相談

050-3315-0377

お問い合わせ

資料請求