「おうち学童」で教育の地域格差をなくそう
学童保育も多様化が進んでいます。
受け皿は増えても学童保育の支援員や指導員が確保できないために継続運営が難しい状況で、全国の一般家庭や空き家を学童保育の場とする「おうち学童サービス」をピジョンゲートが開始する運びとなりました。
どのような特徴のサービスなのでしょうか。
目次
「おうち学童サービス」とは
全国の一般家庭や空き家を利用して、安全・安心の教育的付加価値を提供する小規模学童保育の場として提供するのが「おうち学童サービス」です。
おうち学童サービスの特徴
安心・安全
AIカメラとリアルタイムでのモニタリング、異常時の即時警告システムといったICTシステムにより、アラートが発令された場合は本部スタッフが教室の緊急確認を行うとこで事故や事件を未然に防ぐ体制が整えられています。
教育プログラムを配信
直接経営の学童保育所で毎日実施している教育プログラムを生配信。
教育プログラムのメイン講師は直接経営の学童保育所の高い専門性をもつ講師が行います。
おうち学童のスタッフは現場で実際に子どもたちのフォローをするのです。
それにより高い教育・学習効果が期待できます。
働ける時間で見守るおうち学童スタッフ
おうち学童のスタッフは、家にいながら働きたいと考える主婦や主夫です。
余裕のある日に自宅で民間学童保育を運営することができ、そのための仕組みやシステムを運営企業側で提供します。
放課後格差の課題
世界的に放課後を子どもにとって有意義な学びの場とする潮流があります。
「余暇教育(Leisure Education)」という考え方で、世界的なトレンドとして重視されているのです。
例えばフランスのサントルドロワジール(Centres de loisirs /余暇センター)と呼ばれる託児システムでは、子どもの放課後の教育効果を高め合うため、スポーツや美術鑑賞と言った多様なプログラムが提供されています。
そのような中で日本の放課後格差、教育格差は広がりを見せています。
日本の公設学童はまず教育をするために存在していません。
働く親の就業支援が目的で、放課後の子どもたちが安心安全に過ごせる場所を提供するのです。
教育的付加価値を放課後の過ごし方に期待したい場合、そういったサービスを提供する民間学童保育所を利用することになり、昨今では充実したカリキュラムや多様性が人気を読んでいます。
しかし、それも毎日続けるとなると月額5万円以上の出費となり、多くの保護者からすると現実的ではありません。
民間の学童保育所はほぼすべてを保護者負担で運営されているので、教育に関心が高く共働き世帯が多いため集客が見込める都市部にのみ自然と展開されることになります。
そのため地域の教育格差や放課後格差がより広がっていってしまうのです。
放課後格差解消につながるICTをシステム
「おうち学童保育サービス」が誕生したことで、少子化が進むことにより大手民間学童保育書や塾が参入できなかった郊外や地方で、IT、AI技術などICTシステムを活用することで、サービスが提供できるようになります。
高品質な教育プログラムと安全・安心な学童保育所で教育格差や放課後格差といった社会課題を解決する一助になりえるでしょう。
また、空き家や公民館などを利用して学童保育所として利用することで、地域の活性化にもつなげることができます。
潜在保育士や定年を迎えた教育者など、能力があるのに家庭の事情などで働きたいのに働けないという方の多様な雇用を受け入れることにも繋がります。
いかがでしょうか。
家で何かしら働きたかったり、子育て経験を活かしたいと考えていたりする主婦や主夫などと、近所の学童保育所に預けたい、充実した教育を受けさせたいと考える保護者が余裕のある日だけとはいえ共に安心安全な環境で子育てをすることができるようになります。
また、子育て世帯に選ばれる街でありたい、街を活性化していきたいという行政などにもよい波及効果が得られるという流れが生まれる「おうち学童保育サービス」。
自治体に波及することにより、このつながりはさらに他の地方、地域に広がりを見せるのではないでしょうか。
学童保育所を運営する側としても、一つの授業を直接経営の施設にいる子どもたちに行いながら、生配信をすることで、遠く離れた地方の子どもたちにも教育することができ、コストパフォーマンスとしても良好です。
そこから地方の子どもたちと直接経営の学童保育施設にいる子どもたちとの交流が生まれるところまで発展していくと、お互いにお互いの地域に興味を示したり、校外学習を取り入れたりすることでさらに放課後が楽しく充実したものにり、放課後を有意義な子どもの学びの場とする世界のトレンドにもつながってなっていくのではないでしょうか。
学童保育所のフランチャイズシステムとして有効に活用できないか、ご自身の学童保育所に取り入れられるICTシステムではないか検討してみるのもよいかもしれません。
「おうち学童サービス」
【URL】https://visiongate.co.jp