給食の予約もいっしょに間違いなく!
ICTシステムは単に「効率化の道具」ではなく、子ども・保護者・支援員の三者をつなぐ「コミュニケーションの土台」になるものだといえるでしょう。
現場に合う形で、無理なく取り入れていくことが、長く続く運用の鍵。
今回は、そんなことを実感させてくれるインタビューとなりました。特に、保護者アプリ内の「入退室予定」で給食の予約もいっしょにできるようになったことが好評とのこと。
ほかにも、コミュニケーションがスムーズになったというお話をご紹介いたします。
質問1:ICTシステムの導入はいつ頃ですか?導入時はスムーズに移行できましたか?
導入したのはおおよそ半年前です。もともと紙や口頭での管理が中心だったため、はじめは「本当に使いこなせるだろうか」という不安の声もありました。
しかし、段階的な研修や、実際の運用に合わせたマニュアル作成を行うことで、徐々に現場に定着していきました。特に、操作が直感的である点が良かったようで、数週間ほどでスムーズな移行ができたと感じています。
質問2:ICTシステムを導入してみて、スタッフのみな様の反応はいかがでしたか?
反応はとても前向きです。
出席確認や欠席連絡の管理、活動記録などが自動化・簡略化され、以前より「子どもたちと関わる時間が増えた」と感じているスタッフが多い印象です。また、記録や引き継ぎのためのメモを、個人のノートではなくシステム上に保存できるため、情報共有の質が高まりました。
特に新人スタッフにとっては、過去の記録が追いやすく、子どもの個性や関わりのポイントが理解しやすいというメリットもあります。
質問3:保護者のみな様の反応はいかがでしたか?
保護者の皆さまからは、「情報が見えるようになって安心した」という声が多かったです。
以前は、お迎え時に口頭で伝える内容が主だったため、忙しい保護者にとっては「聞きそびれてしまう」こともありましたが、今は「お知らせ」や「連絡帳」、「ギャラリー」などを通してお子さんのクラブでの様子がアプリから確認できるので、落ち着いて情報を受け取れる点を評価いただいています。
質問4:保護者の方から『入退室予定』機能で給食の予約が一緒にできるようになって良かった、とのお声があったそうですね。具体的なご感想をおしえてください。
「連絡が一本化されたのが本当に助かる」と言われました。
以前は、学童への出欠連絡と給食の注文が別々で、特にお仕事中の保護者にとっては手間になっていたようです。導入後は、アプリで登所予定を入力する際に、そのまま給食予約も同時にできるため、「朝の忙しい時間に1回ずつ連絡する必要がなく、楽になった」「予約忘れがなくなって安心」とのお声をいただいています。
また、保護者からのみならず、支援員側からも「連絡の行き違いが減ってスムーズになったのでよかった」と喜ばれています。
双方にメリットがあるので、思い切ってICTに切り替えてよかったです。
質問5:ICTシステムを導入して、そのほかどのような問題が解決できましたか?
一番変わったのは「情報の漏れや行き違いがなくなったこと」です。
紙メモや口頭、電話など、複数の連絡手段が混在していた時は、どうしても記録の抜けや認識のズレがありました。システムで一元管理することで、スタッフ全員が同じ情報を共有できるようになり、ヒューマンエラーが大幅に減りました。
また、子どもの活動記録や写真の共有が簡単になったことで、保護者とのコミュニケーションも以前より温かいものに変わったと感じています。「子どもがどんな表情で過ごしているか」を伝えられるのは、保育の安心につながる大きなポイントだと思っています。