保育ICT検定で学童保育所内の作業効率の底上げを

保育ICT化に取り組んでいる保育施設やその職員を応援する取り組みの一環として、「保育ICT検定」が創設されました。
これにより、学童保育所や保育園などの保育施設内で保育ICT化担当になっていた方の ICT化についての能力を可視化したり、能力を向上したりということが期待できます。
ICT化を進めるため、ICTシステムを使いこなすためにチェックしてみるのはいかがでしょうか。
目次
保育ICT検定とは
保育ICT検定では、保育のICT化に必要な基礎的知識をもつことを見える化することができます。
ICTの基礎知識と保育システムについてといった内容で、ICTシステムを積極的に使いこなし、学童保育所などの保育施設内におけるICT化プロジェクトに参画できる能力をもっていることを認定します。
今回創設、実施されることになった保育ICT検定は初級です。
初級では全国の自治体にも多く導入実績があるICTシステム「コドモン」を例にして、保育システムの基本機能などを取りあげています。
そのためよりジッン的なICT化について学ぶこと、能力を示すことができるでしょう。
ICTシステム「コドモン」では、「コドモン」を使いこなせることを可視化するための「コドモン検定」を創設しており、今回の「保育ICT検定」と「コドモン検定」を同時に受験することも可能です。
ICT検定創設の背景
ICTシステムを使いこなせる能力を可視化するための「保育ICT検定」が創設された背景には、保育施設のICT化とともに、ICTシステムを積極的にかつようできる人材育成を目的としています。
ICT担当者になったけれど保育現場でどう動いていいかわからない、知識を広めたいという人事育成。
保育施設内でICT検定を受けることによりICTの知識が共有され、自分たちで課題を解決できる施設へと進化。
ICTを活用してICT家を推進している職員の能力を検定に寄って可視化し、後押しすること。
ICT化に課題を感じている職員は少なくないのです。
先導する担当者やこれから保育の仕事に携わっていくという保育に興味がある方がICT検定を取得することで保育ICT化がより浸透していくことが期待されています。
ICT化の促進の課題
ICT化の促進に葉さまざまな課題があります。
環境の整備
インターネット環境の整備が必須のため、インターネット回線の速度が遅い場合の対処や使用するパソコン、タブレット端末などのスペックが低い場合の対処などが必要になります。
ICTシステムの業者に選定や見積もり、手配を相談することも一つの手ですが、学童保育所内にそういったことに詳しい人材がいると検討や相談が必要なこともすぐにわかるでしょう。
システム操作の不安
学童保育所の職員はその多くがセカンドキャリアの方で、パソコンやタブレット端末の操作を苦手に感じる方もいらっしゃいます。
導入後のサポートはもちろん、システムを扱う上での研修も必要でしょう。
ICTシステム業者が行っている場合もありますが、ICTシステムに精通した職員が苦手意識のある職員に教えるとスムーズです。
また、保護者の中にもうまくログインできなかったり、きょうだいで同じ自治体の学童保育所ながら違う建物の場合でシステムを統一してほしかったり、習い事の日時が変更されたなどイレギュラー対応が必要な場合にうまく説明できる職員がいると保護者の不安を解消できるでしょう。
ICTシステム担当者の負担が増える
学童保育所や小規模保育園など子どもたちの人数に対して配置基準の職員が少ない保育現場のICT化は、ICTシステムの導入を推進する担当職員の負担が大きくなります。
上記のようにICT化の課題を解消するにはICTシステム担当者の能力が高いこと、能力の幅が可視化されていることが必要でしょう。
職員の数が限られているため、そういったICT化への対応が可能な職員を確保すること自体が難しいこともあります。
ICT化のために付随する業務の負担が増え、子どもたちへの時間や通常業務の時間がなくなってしまうのはICT化における大きな課題と言えるでしょう。
学童保育所の業務効率化
学童保育所でICT化を進めると業務効率化はもちろん、さまざまなメリットがあります。
放課後児童支援員のメリットとしては、これまで紙ベースで記入していた入退室記録や電話でしか受けられなかった緊急の欠席、遅刻、相対連絡などがシステム上で受け付けられ、児童集計することができるようになるので、かなりの業務効率化になるでしょう。
運営側も保護者からのクレームが減り、職員の業務負荷が軽減することで残業代などの人件費的コストが削減されますし、そこから労働環境の改善を図り、離職を防いで人事不足のリスクを低下できます。
また、ペーパーレス化の推進が図れるため運営するためのコストも削減できるでしょう。
学童側だけでなく、これまで紙ベースの連絡帳と電話でしかできなかった学童とのコミュニケーションの手間が大幅に軽減される保護者側にもメリットがあります。
インターネットが使える環境であれば、通勤中や休憩時間などスキマ時間に必要事項を連絡することができ、学童側からのお知らせも確認できるので便利です。
児童が学童保育所に入室した連絡や、災害時などの緊急連絡もリアルタイムで受け取ることができるので安心して預けることができるでしょう。
保育ICTの検定の概要
学童保育施設にICT化を推進するには上記の通り大きな課題とメリットがあります。
保育ICT検定を受講、修了することでICTシステム担当者の能力が可視化されるとともに、必要な知識をこれまで担当者に頼っていた職員に広げることができるでしょう。
受験対象者
対象者は保育施設関係者や保育とICTに興味のある方、保育士を目指す学生です。
受験料は無料で、オンライン事前講座を受講し、講座受講後に試験用WebページのURLやQRコードの連絡がきますので、アクセスしてそのまま受験できます。
保育ICTの検定受験当日の流れ
まずは「保育ICT検定初級(https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_g8mx9P8zQiupTYs80OENzQ)」から申し込みましょう。
当日の流れは以下の通りです。
・オンライン事前講座を受講
30分間オンライン講座を受講します。
受験するときと同じパソコンで受講可能です。
・受講後試験用Webページのお知らせが届く
オンライン事前講座がおわると、試験用WebページのURLかQRコードが伝えられます。
事前講座を受けたパソコンやタブレット、またはスマホから試験用Web ページにアクセスしましょう。
受験時のメールアドレスは個人のものを利用してください。
・オンラインで保育ICT検定初級を受験
試験用Webページにアクセスして、選択式20問、約10分間の試験を受けます。
合格基準は講座後の試験正答率65%です。
保育ICT検定公式サイト(https://hoiku-ict.or.jp/hoikuict-kentei)
今後、学童保育所でICTシステムをより使いこなしたいと考えてらっしゃる方は受講、受験してみてはいかがでしょうか。