学童保育所:A様
保護者の安心感が職員のモチベーションになっています
ICTシステム・GAKUDOUを導入して学童保育のICT化を進めている学童保育所様にお話をききました。
保育施設で学童保育事業も運営されている学童保育所H様。園バスを利用されていること、保育施設での痛ましい事件があったことから保護者様からの心配の声が多数聞かれ、園内でのお子さんの様子をICTシステムを使って公表するのはどうかという声も届いていたとのことです。
ICTシステムを導入したのはどのような目的からですか?
これまで保護者様との連絡は口頭かお便り、もしくは電話という状況でした。人材不足から園児が多い時間帯はなかなか電話がとれないということで保護者様からのお叱りの声も届いていた次第です。園バスでの状況や園内での保育の様子なども学童保育所の保護者様だけでなく、幼稚園の保護者様からもお問い合わせが多かったため、それに対応するためにICTシステム導入を検討することになりました。
朝の忙しい時間帯や、放課後の保護者様の目の届かないところでの園バスや施設内の様子がまったく見えないことについて保護者からのクレームにもつながっていましたし、園バスや連絡網など施設から離れてしまうとどこまで行っているのか施設側からもみえないことも保育士の不安やモチベーションの低下につながっていたと思います。
GAKUDOUを導入してから変化した点などございますか?
まず、登園前から問い合わせの電話が入ることがなくなりました。園バスがどこを走っているのかや、お子さんの乗降状態が保護者様にリアルタイムで伝わるため保護者の方が問い合わせをする必要がなくなったためです。また、大雪で園バスが運休したり、施設自体がお休みをいただく際も緊急連絡の一斉送信で保護者様すべてに連絡が行き渡るので、連絡網が途中で止まって連絡がきていないという保護者様への対応がなくなりました。保護者様に謝罪している保育士や支援員の方の姿をほぼみなくなったので、園の雰囲気が良くなったと思います。
導入現場スタッフ様の反応はいかがでしたでしょうか?
学童保育所を退室する際、お迎えにきた保護者様に日付と時間、名前、続柄、サインをもらうという従来の方法から、カードリーダーで一瞬で終わるようになり、お子さんがランドセルや上着の準備をしている間、保護者の方とのコミュニケーションが増えたと喜んでいる姿をみます。また、スマホで連絡帳やサイトのアルバムに載せる写真を撮影している姿をよく見るようになりました。写真を載せると保護者の方に喜んでもらえるので、もっと撮影しようという気持ちになるようです。
子どもたちとの時間も今までよりとれるようになり、子どもたちも撮影してほしいという子もいるので子育て支援の一環になっているのではないでしょうか。職員の笑顔が増え、職員同士のコミュニケーションも円滑になっています。
導入後保護者様の反応はいかがでしょうか?
もともと保護者様の声に背中を押されてICTシステムの導入に踏み切ったという感じなので、「先生これ良いですね」「園ではこんな顔しているんですね」「今まで部屋の中の様子が見えなかったから普段見られない姿が見れて嬉しい」という声をよく聞きます。園バスのシステムもかなり好評ですし、安心して預けていただいていることがわかるので、本当に導入してよかったと思います。
ICTシステムを導入する、使用するにあたって苦労された点はございますか?
年配の職員もいますが、今はだれもがスマホをもっていて、何かしらのアプリをつかっているためICTシステムを導入したり、アプリをダウンロードしたりということについてはスムーズでした。アプリも使っていると慣れますし、これまで紙媒体でうずっとやってきたので画面を繰りながらメモを取っている職員もまだいますが、それでも保護者に喜んでもらえるからとがんばっている様子がみえますし、特に苦労したということはないと思っています。