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小学校低学年の子と向き合うLGBTQ

制服に新しく「キュロット」が追加された学校で、「かわいい」「冬スカートより寒くなさそう」といった理由でお店を訪れた保護者に「お子さんは性同一性障害なんですか?そういう子のためにキュロットはあるのです」とキュロットの購入に難色を示され、購入を断念したというニュースがありました。
どういう印象を抱かれたでしょうか。
小学生だからわからないだろうと思うのはナンセンスです。生きづらさを感じている子は幼稚園・保育園の頃から感じています。
性の多様性は小学校低学年の子から真摯に向き合っていかなければいけないことなのです。

大人の不用意な一言で差別やいじめにつながる

子どもたちと遊ぶために意識せずに行ってきたちょっとした言動が、LGBTQの子どもたちを傷つけていることがあります。

たとえばホモやレズ、おかまなどの言葉を使ったり、おネエタレントのマネをしたり、女装ネタをしたりして笑いをとるなどです。

また「女の子なんだから」「男らしくしないと」など悪気がない差別的言動が子どもたちに違和感を与え、安心感を奪います。

配慮が必要な子のことを他の児童に間違った方法で伝えることで差別やいじめにつながることも少なくないのです。

無意識で悪意がたいため気づきにくいことではありますが、差別的、否定的な言動をしていないか振り返ってみましょう。

性別の当たり前にとらわれない認識や言動が大切です。

保護者はもちろん、長い時間一緒にいる教師や学童保育のスタッフ、子どもたちが、LGBTに対する否定的だったり攻撃的だったりする言動をとると当事者の子どもたちは非常につらく、生きづらさを感じています。

学童保育の支援員が子どもたちのためにできること

正しい知識を得て、性の多様性に寛容になることで、低学年の子どもたちにもLGBTQの子のことを知り、理解していくことができます。

支援員自身が慣れ親しむ

学童保育所を性の多様性を受容できる子どもたちの居場所にするためには、支援員、指導員、また運営者がLGBTQに対して親しみを感じているかが大きなポイントになります。

どうしても彼の政治家のように「社会が変わってしまう」「見るのも嫌だ」など心のなかで偏見を持っていたり、知識としても知りたいと思わないと感じていたりするとその価値観が言葉の端々にでてしまいます。

まずは書籍や漫画などでLGBTQの方の心情を理解しつつ、そういった社会の動きに慣れていくことが大切でしょう。

子どもたちが慣れ親しむ環境を作る

小学校低学年の子どもたちは残酷です。

相手がどれだけ傷つくかわからずに面白半分でLGBTQの人をからかってしまいます。

その多くが周囲の大人からの影響によるものが多いので、子どもたちが正しい知識を得て性の多様性に関する考え方にやわらかく対応できるように環境を作っていきましょう。

そうしたことが性の多様性だけでなく、人種や国による差別、偏見などをもたない子に育っていくきっかけにもなるのではないでしょうか。

低学年の子どもたちに慣れ親しませるには、映像資料と絵本がオススメです。

実際にLGBTQの子どもたちが話しているドキュメンタリーものがイメージしやすいでしょう。

絵本や漫画などをみたりして子どもたちがからかっていたり、笑っていたりする際に、強く注意するのは控えましょう。

「当たり前」ではないことを「おかしい」「変だ」と思っただけなのに、なぜ注意されたのかがわからないからです。

「どうしてそう思ったのか」「なぜそこで笑ってしまったのか」「違和感をおぼえたのか(気持ち悪いと思ったのか)」を一緒に考えてみるとよいでしょう。

本当に「当たり前」なのかもわからないのに「おかしい」と思う方が「変」ではないか?その言葉の意味についてもう少しみんなで話し合ってみようというアプローチをしてみましょう。

子どもたちとともに視野を広げる

今の保護者の方はまだ「男らしさ」「女らしさ」を求められて育ってきた方も少なくないでしょう。

それが当たり前の世代に育てたれたからです。

保護者の方が学生時代にはまだLGBTQの動きは世界で動きはありましたが、今の日本が寛容になったと言われるくらいには偏見に満ちていました。

そのため学童保育所の支援員の方の中にも特に昭和生まれの方は「男らしさ」「女らしさ」と戦ってきた方が多いでしょう。

その中で子どもたちと一緒に「性別の感覚をほぐす」ことが効果的になってきます。

「女の子らしくしなさい、男らしくしなさいといわれるのは好きですか?」

「生まれてきた性別のせいで男の子は青、女の子は赤のものをもつなんて決められたり、やっていいこと、悪いことを決められたりするのはおかしいと思いませんか?」

こうしたアプローチで子どもたちはもちろん、支援員にも「性」についての気づきや視野を広げるきっかけを作っていくとよいでしょう。

視野を広げるには情報も必要です。

図書室や保健室、学童保育所の図書コーナーでLGBTQに関する本を置いて、その情報を共有しましょう。

性の多様性に関する知識を得ることで、偏見に満ちた言葉ではなく。適切な表現を習得することができます。

周囲の大人はもちろん、子どもたちも偏見や差別をすることがなくなればLGBTQの子どもたちが安心して利用しやすい学校、学童保育施設にすることができるでしょう。

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